life is beautiful !

勝手な想像と思い重い

ディープ山崎という狂気と美

行ってきました



広島に原爆を落とす日
私の初日です

客電が消える前に金髪の人が
塚ちゃん?金髪?会場ざわつき隣にはニット帽を目深に被った郁人さんの姿も

あの二人
誰よりも見て感想を聞きたかったあの二人と同じ舞台を私も見れる
その事にまず感動しました


芝居が始まります

美しい

物凄く美しい戸塚くんがそこにいます

饒舌で
ひねくれてて
エキセントリックで
プライド高くて
自分のコンプレックスを誰よりも考える事で補ってきた人

考えるな感じろ!

それはわたし達へのメッセージなのか

原作は読んだけど
正直荒唐無稽なとこもあり
全てを正しく読み解くなんて無理だなとぼんやり思っていた

考えるな感じろ

わたしはその言葉を胸に
しばしつかワールドに身を委ねることにしました


同行者は差別用語の飛び交いに
正直疲れたと語っていました
確かに聞くのもはばかれるような台詞を
あの綺麗な顔で語るのです
いいえ
それはディープ山崎だけじゃありません
でで来る登場人物が全て階級に支配されているのです
全てに優劣をつけて
自分は違う
そんなちっぽけな取るに足らないプライドにしがみつく人達
とっても滑稽なのです
とっても愛おしいのです

人を愛するのにも理由をつけ
真実の愛のためにプラトニックを貫き通す山崎

それは夏枝にだけでなく
愛するけど愛してもらえなかった祖国日本にもむけられるのです

原爆を投下するのは
日本人になることを許してもらえなかった
生まれるのが早すぎたディープ山崎が
そのボタンを押すのです

「誰がまともな意思を持った誰が
この一瞬にして40万もの命を消しさるボタンを押せるでしょう。そんなことが出来るのはこの混血のディープ山崎だけなのです。」

人間の取るに足らない小さな世界の価値観のバカバカしさよ

彼が信じられるのは自分の確かな頭と人を魅了する美しい容姿だけ

頭が良く美しい
それが彼の全てで彼の価値観なのです

自分が追い求める全てから拒絶され
愛する女性にかける言葉もわからない人

そんな不器用な彼は
原爆の投下ボタンを押し
キラキラと舞うその光を全身に浴び
消えていくのです



戸塚祥太は美しい
それはずーっと前からわかっていた
そんなことは周知の事実だった

そう思ってたけど
私の想像を軽く超えてくる戸塚くん

彼が美しければ美しいほど
この舞台は説得力をおびてくるんだ
彼の絶対的な美しさがあるから存在する舞台なんだ

そう思いついたとき
私の震えは止まらず
口は乾き


戸塚祥太にただただ跪く人生なのだと思ったのです




しかし
戸塚くんは真っ直ぐだった
全身全霊で語りかけてきた


戸塚担はなんて幸せなんだろう


そして彼のこの充実した毎日を
少しでも見れる幸せをいただけた事を噛みしめようと思います

ただただ
重くて倒れそうで

幸せ