ひよっこ が好きなんですよ。
私の母は若い頃からずーっと働いていて、結婚してもずーっと働いていて、やっとこさシルバーを辞めて家にいるようになったのですけど、そんな母から初めて朝ドラの話を聞きました。
「お前ひよっこ見てる?あれ面白いよね。」
私も大好きなので、何なら今までの朝ドラの中で1番好きなので、その母の言葉を聞いて合点がいきました。ああ、母が好きだからあのドラマが好きなのだと。
母はあまり自分の事を語る人ではないので、そんなに知らないのですが、都電の走る町で母は生まれました。
兄弟が多かった為、中学を卒業すると色々な仕事をしてきたようです。
小さな工場での仕事、貸本屋での仕事、石鹸工場での仕事。
石鹸を綺麗に削ったり、シャンプーやリンスを詰め込んだりしてたと話してくれた気がします。家に集団就職でやってきた女の子も下宿させてたと言うのは、先日初めて聞きました。
上野駅まで迎えに行き、お腹が空いたという女の子に、固焼きそばを食べさせたら、お腹を壊してしまったこと、ウインナーコーヒーには赤いウインナーが乗ってるのかと、真剣に聞かれた話(ネタじゃなく)そんな話をぽつりぽつり。
ひよっこは母の青春時代を思い出させる話なのだなと、改めて思いました。
ところでずーっと下町で育ってきた私は、中学くらいまで、集団就職の子達を見ていましたし、紙芝居なんかも幼稚園の頃までは来ていたのですけど、少し年上の旦那に言うと馬鹿にされます。
それなに住む地域によって差があるんだなと。ジェネレーションギャップならず、下町と新しい町との違いってあったんだなと、今更ながら思っています。
それとも私が年齢を詐称しているのか(笑)
なので旦那は戦後すぐの話かと思っていたようです。(私があまりにも好きだと見ているので、総集編など見まくり理解してましたが)
話はそれますが、今は関東近郊のある県に住んでいます。山手線県内まで30分程のところですが、そこでお年寄りに聞いて驚いたことがあります。戦争に行かれてはいるけど、空襲とかにはあってないから、特になんとも記憶がないそうなのです。
忘れたのか……そんなものなのか。
本当に住む地域によってこうも体験が違うものなのか。
広く考えてみると、最近の震災や災害も理解しようとは思っていますが、確かに実感はありませんし、世界には辛い思いをしている人がたくさんいるけど、全部を理解なんて出来ないですもんね、本当に想像するしかないんです。
最近夢を見ることもしなくなってきている人が多いし、夢物語なら全くの夢物語や、わかりやすい没落物とかドロドロとしたものの方が見やすいんだろうな。
なんて思いながら、ひよっこがあまり視聴率が振るわない事に嘆いています。
日常が1番ドラマチックなのに。
マンガのネタにしてはパンチがないっていわれて、私の人生つまらないですか?って憤るみね子ちゃんが可愛いです。
充分ドラマチックだよね。
あれ、人に騙されてボロボロにされてなんて話しなら、みんな喜ぶのかな(昼ドラか)
それにしてももうすぐ終わっちゃうんですよひよっこ。
寂しいな。
ちゃんと全話録画しとけば良かったな。