毎年恒例の戸塚くんの舞台に行くという意気込みは間違ってた
BACKBEATの感想をつらつらと
舞台にヒロインはいなかった、完全にBEATLESがBEATLESになるまでの青春群像
時代背景を考えないと、むちゃくちゃすぎて
退廃的なものの考え方の中で、ただひたすら音楽で成功したい2人と、よく分からない子供と成功というより居場所を探している感じがする2人の話、つまりは青春なんだろうか。
ヒロイン不在と書いたのは、女優さんが下手とか存在感がないとかそういうことでなくて、あえてそうしている気がした。
ヒロインというより、ジョンとスチユのミューズというより、なんというかママのようで、もちろんセクシーな触れ合いもあるけど、男女のそれっていうより、温もりが欲しいって言う感じに思えた。(なのでその手のシーンは特に何も感じなかった(私は鉄の女なのか、もう年取ってそういう感情を超越した悲しい存在なのか))
あと感じたのは、実際に存在する人の話を舞台にする事の難しさ
とっても面白かったが、私がBEATLESについて表面の薄っぺらなところしか知らないからだと思うけど、リーゼントをして革ジャン着ているBEATLESは、私の中に微塵もいなかったからなんか不思議だった。
チェッカーズがデビューするにあたり(例えが古)変な髪型でチェックの服を着せられてた事を思い出すと理解出来る。メジャーになるすなわち女子ウケなのだと言うことを、自担くんは悟ってくれただろうか(笑)
結構こだわりや友情で結ばれている5人なのに、ピートを止めさせる時はもう覚悟が出来てるんだよね、絶対成功する覚悟。その為にはスタイルの違うピートじゃない方が良かったのかな?この辺も全く詳しくないから分からないけど、大人な考え方になってるのが興味深い。
スチュの死によって、青春時代と決別出来たのか、天才だと世界を変えると信じてたスチュの意志を貫く決心をしたのか、そこら辺も私に分かるはずもないな。
ところでこのブログのタイトルなんですけど、今回の舞台は戸塚くんの今までの舞台と同列に見るのは間違ってるなって思いました。
つか舞台から離れてから、Defiled 恋するヴァンパイア BACKBEAT 全く違うタイプの舞台に出てる事にも驚くし、それもファンだからかもしれないけど、何時も大満足で見終わります。
今回はね、スチュワートサトクリフを見るのに、ジョン・レノンを通して見てたんですよね。
よく分からないしなんとなくなんですけど、なんかそんな気がしました。(もちろん自分はジョン・レノンなんだなんて事は、おこがましすぎるので思っていません。)
だから最後のジョンの叫びで、一緒に泣いてしまうんだよな。
スチュとジョン2つのラブミーテンダーが、全く違うラブミーテンダーだったのも印象深い。記者会見の時とは違う、スチュのラブミーテンダーは、間違いなく1人の女性だけに向けられていたから。
それなのにジョンは最後にラブミーテンダーを歌う。
なんなんだそれ
これほんと史実なの?エモすぎる
最後亡くなったスチュがツイスト&シャウトを聴いているところで終わるけど、あれはジョンの心の中というか、そうであって欲しいって思いですよね、今までの軌跡は全て必然、そう思えるスーパースター達なんだなBEATLES、そしてジョン・レノン。
どちらが光でもどちらが闇でもない、むしろ同じ方向を向いている唯一の存在だったのかな、少なくてもジョンはそう思ってそうだな、
とても力のある俳優さん達の集まりで、そして演奏も素晴らしかった。
魂を揺さぶられた。
素晴らしかったし、ヲタク向けでもないので、本当はBEATLESを好きな人が見みたらいいんだろうね、見てもらいたいよね。
(しかしそういう層は舞台なかなか行かなそうだけど)
でも戸塚くん凄かったな
ちゃんと真ん中にいたしヒロインでもあったし、漢でもあった。
凄い難しい役だと思う、彼に説得力がないと成立しない、そんな舞台だった。