どうていおうじ
ディープ山崎は童貞のまま死んでいる
いきなりなんなんですが
これすごく大切なキーワードなんだと思います
戸塚くんがどうのこうのなどとはどうでもいいのです
そう見えるか見えないか
それだと思うのです
SMAPの稲垣くんがやったときは24歳だったとのこと
戸塚くんは確か28歳ですが
風間杜夫さんがおいくつだったのかは知りませんが
お芝居もテレビ以外知らないのでわかりませんか
彼も戸塚くんのように
不思議な存在なのかもしれません
もともと愛くるしい顔立ちの人だから
若く見えるなんてお手の物ですが
それにしてもね
赤毛になりカラコン入れたお姿は
何年前かに戻ったようで
まさに戸塚落ちしたその瞬間に戻られたような
そんな錯覚までおこさせる
そんな彼なんです
つか作品三作目にして当たり役を見つけた
そんな感じで
偉そうなこと書いてみたけど
演劇全般に暗い過去のある私
実は苦手なカテゴリーなのだけど
戸塚くんに連れられてチラ見している程度の
浅い浅い
印象だけでのお話なんですが
一郎ちゃんは妻帯者でした
頭は高校生の役でしたが
そこでもう除外
熱海は美しいが故に無意識に残酷な役でした
そしてディープ山崎
混血であるが故に日本が島国であるが故に孤立している人
生まれそだった広島を愛し愛しているが故に広島を日本を破壊する人
彼の人並み外れた美しさが凛とした美しさが
狂気の花を咲かせるのです
1枚も2枚も上手の人びととにより落とされていく彼
そして彼は気高い理想があるが故に
童貞を貫き通すのです
さて戸塚くん
ふと垣間見る普段の彼は
男のホルモンもものすごく
アイドルだからということを置いておいて
間違いなく童貞ではないでしょう
それでいいのですけど
なのに彼は舞台に立つと
その存在が透明感を出すのです
ガラスのような透明ではなく
ラムネの中のビー玉のように曲がった透過
図らずも映画はたぶん童貞であろうという役
曖昧なものが似合う
色がついているようでついていない
素直に飛び込んでいく
そこが役者戸塚祥太の魅力なんじゃないのかと
魂を掴んではなさない戸塚祥太なんじゃないのかと
ふと思ったのです
一度しか見ていないのに
台詞が私の心の中から飛び出してきます
彼の苦悩が飛び出してきます
辛いです
しばらくずーっと辛いです